
常磐線の電波が悪いのはなぜ?つくばエクスプレスも含めた区間別の原因と対策【2026年最新】
- 2月13日
- 読了時間: 8分
更新日:8月9日
通勤や通学で毎日電車に乗っていると、「さっきまで普通に動画が見られていたのに、急に読み込みが止まった」という経験をされる方は多いのではないでしょうか。常磐線の電波が悪いのはなぜなのか、つくばエクスプレスでも同じことが起きるのはどうしてなのか。結論から言うと、電車内の電波の悪さは「速度」「線路構造」「混雑」の3つでほぼ説明がつきます。そして原因が分かれば、スマホの設定を少し変えるだけで体感がかなり改善するケースもあります。この記事では、区間ごとに何が起きているのかを整理したうえで、今日から試せる対策までをまとめます。
目次
常磐線の電波が悪いのはなぜ?原因は大きく3つ
細かい話に入る前に、原因を先にまとめておきます。電車内で電波が不安定になる理由は、おおむね次の3つに分類できます。
高速走行によるハンドオーバーの失敗:走行中のスマホは、基地局のエリアからエリアへ次々と接続を切り替えています。この切り替えをハンドオーバーと呼びますが、時速100キロ前後で走る区間では切り替えが間に合わず、数秒間だけ通信が途切れることがあります
線路の構造:地下区間、周囲を土手に挟まれた掘割、防音壁の高い高架、トンネル、切通しなどは電波が届きにくく、あるいは届いても弱くなります
車内の混雑(輻輳):同じ車両の人が一斉に同じ基地局につなぎに行くと、1台あたりに割り当てられる通信の枠が減り、速度が落ちます。朝夕のラッシュ時に遅くなるのはこれが主な理由です
さらに、電車の車体そのものが金属の箱であるため、窓から入る電波に頼っている面もあります。混雑して窓際に立てないときに体感が悪くなるのは、気のせいではありません。
重要なのは、この3要因の組み合わせは区間と時間帯でだいたいパターンが決まっているという点です。「常磐線は全体的にダメ」ではなく、「あの区間のあのあたりで切れる」と分かっていれば、事前に手を打てます。
常磐線で電波が悪い区間と、実際に起きる症状
常磐線は都心から水戸・いわき方面まで長い路線なので、区間によって症状の出方がまったく違います。ざっくり整理すると次のようになります。
取手〜土浦:市街地と田園が交互に現れ、走行速度も上がる区間です。完全な圏外というより、数秒フリーズして復帰するタイプの途切れが起きやすいところです。動画の再生が止まったり、地図アプリの現在地が飛んだりします
石岡〜友部:住宅地が途切れて畑や林が広がる区間があり、基地局の間隔が空きます。下り速度が落ちて、SNSの画像がなかなか表示されないという症状が出やすい印象です
水戸以北:田園部やトンネル、山あいを通る区間が増え、短時間の圏外表示が出ることもあります。オンライン会議に参加したままだと切断される可能性があるため、乗車前の準備が効きます
時間帯の影響も無視できません。朝の上りと夕方の下りは、同じ場所でも日中より明らかに遅く感じます。これは電波の強さそのものではなく、混雑による通信の取り合いが原因なので、電波アンテナが3本立っていても遅い、という一見矛盾した状況が起こります。
区間ごとの状況をもっと細かく知りたい方は、常磐線の電波状況を区間別にまとめた記事もあわせてご覧ください。
つくばエクスプレスの電波が悪い区間と守谷駅の事情
つくばエクスプレスは常磐線とは違うクセがあります。全線を通して新しい路線ですが、それでも区間ごとに症状が分かれます。
秋葉原〜北千住の地下区間:地上の基地局の電波は届かないため、地下向けの設備に頼ることになります。駅停車中は問題なくても、走行中のトンネル内では通信が細くなり、読み込み待ちが発生しやすい区間です
八潮〜守谷の高速高架区間:つくばエクスプレスの中でもスピードが出るところで、ハンドオーバーが忙しくなります。地上を走っているのに途切れる、という体験が起きやすいのはこのあたりです
守谷・みらい平・みどりの周辺:駅の周りは住宅開発が進んでいますが、少し離れると田畑が広がります。駅間で電波が弱くなり、乗り換え待ちの時間帯と重なって混雑も加わります
「守谷駅で電波が悪い」と感じる方が多いのには理由があります。守谷駅は関東鉄道常総線との乗り換え駅であり、快速・区間快速の待ち合わせも行われるため、ホームや車内に一時的に人が集中しやすい駅です。周囲に高いビルが少なく電波環境自体は決して悪くないのですが、人が集まる時間帯に「電波は届いているのに遅い」状態になりやすいのが実情です。ホームで動画を見るより、乗車前に必要なものを読み込んでおくほうが確実です。
駅ごと・区間ごとの詳しい傾向は、つくばエクスプレスの電波を駅別に整理した記事で解説しています。
キャリア別の傾向とつくば・守谷エリアの注意点
同じ電車に乗っていても、隣の人のスマホは普通に動いていた、ということはよくあります。これはキャリアごとに使っている電波の種類と基地局の配置が違うためです。
ドコモ・au・ソフトバンクの3社は、いわゆるプラチナバンドと呼ばれる低い周波数帯を長く使ってきました。プラチナバンドは建物や地形に回り込みやすい性質があるため、田園部やトンネル前後のような厳しい場所でも粘りやすい傾向があります。車内で最後まで残るのはこの帯域であることが多いです。
楽天モバイルは自社のプラチナバンド整備を進めている段階で、エリアによって体感の差が大きいのが現状です。つくば駅や研究学園のように基地局が充実している場所では快適に使える一方、郊外に出ると弱くなることがあります。「楽天モバイルはつくばでつながらない」という声の背景には、市街地と郊外の差が大きいことがあります。実際のエリアごとの使用感は楽天モバイルをつくば周辺で試した記事にまとめています。
もうひとつ、2026年に押さえておきたいのがパートナー回線(au回線ローミング)の扱いです。楽天モバイルの自社エリア外をカバーしていたこのローミングは2026年9月に原則終了する方向で進んでおり、これまでローミングで補われていた場所では体感が変わる可能性があります。常磐線沿線でも郊外区間ほど影響を受けやすいため、通勤で使っている方は事前確認をおすすめします。詳しくはパートナー回線終了に備える茨城向けチェックリストをご覧ください。なお、料金プランやエリアマップなどの一般的な情報は楽天モバイル公式サイトで確認できます。
これから乗り換えを検討している方であれば、楽天従業員からの紹介キャンペーンを使うと他社からの乗り換えで最大14,000ポイント程度の特典が用意されています。条件や金額は変更されることがあるため、申し込み前に必ずキャンペーンページで最新の内容をご確認ください。
今日からできる電車内の電波対策
原因が分かったところで、効果が出やすい順に対策を挙げます。設定を変えるだけのものが多いので、まずは上から試してみてください。
5Gをオフにして4Gに固定する:5Gは高速な反面、電波の届く範囲が狭く、走行中は5Gと4Gの行き来が頻繁に発生します。この行き来自体が途切れの原因になるため、通勤中だけ4G固定にすると安定することがあります
途切れたら機内モードを入れて数秒後に切る:中途半端に弱い基地局につかんだままになっている状態をリセットでき、近くの安定した基地局につなぎ直せます。何度も再読み込みするより早く復帰することが多い方法です
乗車前にダウンロードしておく:動画や音楽、読みたい記事、地図データを駅や自宅のWi-Fiで先に読み込んでおけば、途切れても影響を受けません
立ち位置を工夫する:可能であれば窓際、連結部より客室中央付近のほうが安定しやすい傾向があります
デュアルSIMを保険にする:メイン回線が弱い区間でもサブ回線が生きていれば通信を継続できます。毎日長時間電車に乗る方には特に有効です
設定変更の具体的な手順は電車内の電波を改善するスマホ設定で、2回線持ちの考え方はデュアルSIMの組み合わせ方で詳しく紹介しています。
よくある質問
電車と電波についてよくいただく疑問に、短くお答えします。
なぜ電車内だけ遅いのですか
止まっている場所ではスマホが安定した基地局に落ち着けますが、電車内では接続先が数分おきに変わり続けます。加えて車体が金属で電波を遮り、同じ車両の乗客と回線を分け合うことになるため、屋外を歩いているときより条件が厳しくなります。
特急ひたち・ときわでも同じですか
基本的な原因は同じですが、特急は停車駅が少なく高速で走り続けるぶん、ハンドオーバーの影響がより出やすくなります。一方で普通列車より混雑が穏やかなことが多く、混雑由来の遅さは軽い傾向があります。詳しくは特急ひたち・ときわの車内電波事情をご覧ください。
高速バスや常磐道ではどうですか
道路は線路と違って地下や掘割が少ないぶん、圏外になる場面は限られます。ただしサービスエリアでの混雑や、山あいの区間での弱さは電車と同様です。高速バス車内の通信事情や常磐道など高速道路での電波の安定性も参考にしてください。
車内Wi-Fiは使えますか
車両によっては無料Wi-Fiが用意されていますが、Wi-Fiの先も結局は携帯電波でつながっているため、電波が弱い区間ではWi-Fiも遅くなります。混雑時の速度低下を避ける目的では有効なことがある、という程度に考えておくとよいでしょう。
まとめ
常磐線やつくばエクスプレスで電波が悪くなるのは、高速走行によるハンドオーバー、地下や高架といった線路構造、そして車内の混雑という3つの要因が重なるためです。裏を返せば、どの区間でどんな症状が出るかはある程度決まっており、事前のダウンロードや4G固定といった準備で体感は大きく変わります。毎日の通勤・通学時間を少しでも快適にするために、まずは自分がよく使う区間の傾向を把握することから始めてみてください。
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