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停電でスマホが圏外になる理由と対策|茨城の台風・災害時に備える2026年版

  • 8月21日
  • 読了時間: 7分

台風や大雪、地震で停電が起きたとき、「電気が消えただけなのにスマホまで圏外になった」という経験はありませんか。実はこれ、手元の端末ではなく、電波を飛ばしている基地局側が止まっていることがほとんどです。停電でスマホが圏外になる理由が分かれば、備え方も具体的になります。この記事では、停電と通信障害の関係を仕組みから整理したうえで、茨城県内で起きやすいパターン、災害が起きたその場でできる対策、そして次の台風シーズンまでに準備しておきたいことを順番にまとめます。

目次

なぜ停電でスマホが圏外になるのか

スマホの電波は、街のあちこちに立っている基地局(アンテナ)から届いています。基地局は電力会社からの電気で動いているため、停電するとそのままでは止まってしまいます。もちろん各社とも非常用のバッテリーを備えていますが、持続時間は無限ではありません。一般的に、小型の基地局ほどバッテリー容量が小さく、大規模停電が長引くと順に停波していきます。自家発電機や移動基地局車が入れる場所なら復旧は早いのですが、山間部や道路が寸断された場所では燃料補給そのものが難しくなります。

もうひとつ見落とされがちなのが、基地局と交換局をつなぐ光ファイバなどの伝送路です。アンテナが元気でも、途中の回線が電柱の倒壊や土砂崩れで切れていれば通信はできません。停電が解消したのに電波が戻らない、というケースの多くはこの伝送路の被害か、伝送路上の別の設備がまだ復旧していないことが原因です。

三つ目は輻輳(ふくそう)です。難しい言葉ですが、要は「回線の渋滞」のこと。災害直後は安否確認の通話やSNSが一斉に集中し、さらに近隣の基地局が止まると生き残った基地局に利用者が流れ込みます。アンテナは4本立っているのに何も読み込まない、というときはたいていこれです。停電による停波、伝送路の断線、輻輳。この3つは原因も復旧の早さも違うので、分けて考えると状況判断がしやすくなります。

茨城で起きやすい停電・通信障害のパターン

茨城県は平野部・山間部・沿岸部が揃っているため、災害の出方も地域によってかなり違います。県内での典型的なパターンを整理しておきましょう。

  • 那珂川・久慈川流域(水戸市、那珂市、常陸大宮市、大子町など):2019年の台風19号では広い範囲で浸水と停電が発生しました。低地の設備が水に浸かると、水が引くまで復旧作業に入れないという難しさがあります。

  • 県北の山間部(大子町、常陸太田市北部、高萩市・北茨城市の山側):倒木や土砂崩れで道路が塞がると、発電機の燃料や移動基地局車が現地に入れず、復旧が数日単位で遅れることがあります。

  • 鹿行・県北沿岸(鹿嶋市、神栖市、ひたちなか市、北茨城市の海沿い):強風による飛来物と塩害が重なりやすく、電柱・配電設備の被害が広域化しやすいエリアです。

  • つくば市・水戸市などの市街地:基地局の密度が高いため、1つ止まっても近くの基地局がある程度カバーします。復旧の優先度も高くなりがちです。

つまり県内でも、都市部と郡部で「停波1局あたりの重み」がまったく違います。市街地なら圏外にはなりにくい一方、郡部では1つの基地局が止まっただけで集落全体が通じなくなることもあります。ふだんから電波の入りが弱い場所ほど、災害時は真っ先に影響を受けると考えておくと安全です。地形や季節による電波の変わりやすさについては、冬季の電波状況と茨城の通信環境の解説もあわせて読んでみてください。

楽天モバイルのパートナー回線終了で災害時の冗長性はどう変わる?

2026年9月に予定されている楽天モバイルのパートナー回線(au回線によるローミング)の終了は、茨城の郡部にとっては災害対策の面でも意味のある変化です。これまでは自社エリアの電波が届きにくい場所でもパートナー回線に切り替わることがあり、結果として「2つのネットワークのどちらかにつながる」保険のように働いていました。終了後は自社エリアの1本構成になるため、その基地局が停波すると代替がありません。

いっぽうで、プラチナバンドと呼ばれる届きやすい周波数帯の整備が進み、屋内や山あいでのつながりやすさは以前より改善しています。悪い変化と良い変化が同時に起きているので、自宅と職場のエリア状況を一度自分の目で確認しておくことが大事です。エリアの現状は楽天モバイルの公式サイトのエリアマップで地図上から確認できます。

もし今の1回線に不安があるなら、後述するデュアルSIM構成で異なるキャリアを組み合わせる手もあります。乗り換えや追加契約を検討するタイミングであれば、楽天モバイルの紹介キャンペーンのようにポイント還元が受けられる窓口もあります(他社からの乗り換えで最大14,000ポイントなど。条件や特典内容は変更されることがあるため、最新の内容は必ずキャンペーンページで確認してください)。

停電・災害時にその場でできるスマホの電波・電池対策

災害が起きた直後は、電池を減らさないことと、通じる手段を選ぶことの2点に集中します。

  • 省電力モードをすぐオンにし、画面の明るさを下げる。バックグラウンド更新や自動同期も切る。

  • 圏外のまま放置しない。スマホは電波を探し続けるときに一番電池を消耗します。しばらくつながらないと分かったら機内モードにして、30分に一度など時間を決めて解除し、電波を確認する運用が有効です。

  • 5Gをオフにして4G(LTE)固定にする。5Gと4Gの間を行き来する処理が減り、電池持ちが安定することがあります。

  • 大規模災害時には各社が無料で開放する公衆無線LAN「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」が使えることがあります。誰でも接続できる代わりに暗号化されていないため、ID・パスワードの入力やネットバンキングは避け、情報収集と安否連絡に留めましょう。

  • 音声通話は規制がかかりやすい一方、SMSやデータ通信は比較的通りやすい傾向があります。安否確認は災害用伝言板やweb171、SNSのメッセージなど文字中心に。

  • 家族との連絡は「朝と夕方に一度、短く」などルールを決めておくと、双方の電池を守れます。

電池の減りそのものが気になる方は、スマホのバッテリー持ちを改善する方法で日頃の設定も見直しておくと、いざというときの余力が変わってきます。

次の台風シーズンまでに備えるチェックリスト

備えは、停電が起きてからでは間に合いません。9月の台風シーズンや冬の大雪の前に、次の項目を確認しておきましょう。

  • モバイルバッテリーを用意する。スマホ2〜3回分を充電できる10,000mAh前後が扱いやすい目安です。半年に一度は残量を確認し、放電したままにしない。

  • 車のシガーソケット用充電器を車内に常備する。停電時、車は貴重な電源になります(換気には十分注意を)。

  • デュアルSIMやeSIMを活用し、1台に異なるキャリアの回線を2つ入れておく。メイン回線が停波しても、もう一方で連絡が取れる可能性が残ります。データ専用の小容量プランを予備として持つ方法もあります。

  • 地図アプリのオフライン地図を自宅周辺と避難所周辺の範囲でダウンロードしておく。指定避難所の場所と経路はスクリーンショットでも保存を。

  • 市町村の防災メール・防災アプリに登録する。停電が長引く地域では、給水や充電スポットの案内もここから届きます。

  • 自宅・職場が県内のどのエリア区分にあたるか、契約中のキャリアのエリアマップで確認しておく。「もともとぎりぎり圏内」の場所は災害時に最初に圏外になります。

まとめ

停電でスマホが圏外になるのは、基地局の電源が尽きるか、伝送路が切れるか、回線が混み合うか。原因はこの3つに整理できます。茨城では、川沿いの浸水、山間部の道路寸断、沿岸部の強風と塩害という地域ごとの弱点があり、郡部ほど1局の停波が生活に直結します。2026年9月のローミング終了で回線構成の見直しが必要な人もいるでしょう。まずは手元でできる省電力設定とモバイルバッテリーの確認から、そして家族との連絡ルールの共有まで、台風シーズンが本格化する前に一つずつ済ませておきましょう。


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