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常磐線の電波が悪いのはなぜ?水戸〜いわき(日立・高萩・北茨城)の圏外区間を駅間ごとに解説

9月15日
読了時間: 7分

水戸より北の常磐線に乗っていて、「さっきまで普通に動画が見られたのに、急に圏外になった」「LINEの送信マークがぐるぐる回ったまま進まない」と感じたことはないでしょうか。常磐線の電波の悪さは車両やスマホの不調ではなく、どの駅間で細くなるかがかなりはっきり決まっています。この記事では水戸〜いわき間を4つのブロックに分け、どこで電波が落ちやすいのか、その理由は何なのかを駅間単位で見ていきます。読み終わるころには、乗車前にどの準備をしておけばいいかが具体的に分かるはずです。

常磐線全体の傾向は常磐線の電波が悪い区間の全体像で、南側の取手〜土浦については取手〜土浦の駅間別まとめで扱っています。この記事はその続きとして、これまで手薄だった水戸以北を掘り下げます。

目次

水戸〜勝田〜東海:電波が細るのは「混雑」ではなく「距離」

まず押さえておきたいのが、水戸駅と勝田駅で感じる遅さと、その先で感じる圏外は、原因がまったく別物だということです。

水戸駅は常磐線に加えて水郡線や鹿島臨海鉄道が集まり、勝田駅はひたちなか海浜鉄道が分岐します。乗り換え客が一か所に集まる時間帯は、電波そのものは十分立っているのに通信が遅い、という状態が起きやすくなります。アンテナ表示はフルなのにページが開かない、というときはこちらのパターンです。

一方、勝田を出て東海方面へ向かうと、景色が住宅地から田畑と工場、研究機関のエリアへと変わっていきます。那珂川を渡る橋梁の前後は周囲に建物がなく、基地局からの距離が一気に開きます。橋の上は見晴らしがいいので電波も良さそうに思えますが、実際には近くに電波を中継するものが何もないため、アンテナ表示が1〜2本まで落ちることがあります。

切り分けの目安は次の通りです。

  • アンテナは立っているのに遅い → 駅や車内の混雑が原因。数分待つか、乗り換えホームから少し離れると改善しやすい

  • アンテナ自体が減る・圏外表示になる → 基地局からの距離や地形が原因。待っても改善しないので、通信が必要な作業は駅停車中に済ませる

東海〜大甕〜日立:海側と山側で体感が変わる区間

東海を過ぎて大甕、常陸多賀、日立と北上するにつれ、線路は山と海に挟まれた細長い平地を走るようになります。この地形が、常磐線の電波が悪いと言われる大きな理由のひとつです。

山がすぐ西側まで迫っているため、内陸側にある基地局の電波が山にさえぎられます。さらにこの区間は短いトンネルや切り通し(山を掘り下げて線路を通した区間)が断続的に現れ、そのたびに通信が途切れがちになります。長いトンネルのようにはっきり圏外になるわけではなく、数十秒おきに細切れで途切れるので、動画やビデオ通話のように連続した通信を必要とする使い方とは相性がよくありません。

座席の位置による差も出やすい区間です。海側(東側)の窓際は視界が開けていて、海沿いに設置された基地局を拾いやすい傾向があります。逆に山側(西側)は斜面が近く、切り通しに入ると一気に遮られます。日立駅は海に向かってガラス張りの開放的な構造で知られていますが、ホーム上と、山を背にした改札まわりでは体感が変わることがあります。通話が途切れて困るときは、ホームの海側寄りまで移動してみてください。

日立〜十王〜高萩〜磯原〜大津港:トンネルと山影が最も多いブロック

常磐線の茨城県内で、もっとも圏外になりやすいのが日立以北の区間です。十王、高萩、南中郷、磯原、大津港と進むにつれ、山が海際まで張り出し、トンネルと山影の連続になります。

特に気をつけたいのが次のような場面です。

  • 日立〜十王:市街地を抜けた直後にトンネルと切り通しが続き、通信が細切れになる

  • 十王〜高萩:沿線の人家が減り、基地局の間隔が開く。圏外表示が出ることがある

  • 高萩〜南中郷〜磯原:山側の斜面が近く、通信が安定しない区間が点在する

  • 磯原〜大津港:県境に向かって山が迫り、トンネル通過のたびに接続が切れやすい

もうひとつ実用上大きいのが、このあたりから列車の本数が減ることです。南部の区間なら「次の駅で降りて電波を拾い直す」「一本見送る」といった対応も取れますが、県北では次の列車まで時間が空くことも珍しくありません。つまり、圏外になってから対処するのではなく、乗る前に準備しておくことの価値が南部より格段に高い区間だと言えます。

読みたい記事、聴きたい音楽、見たい動画は、水戸駅や日立駅にいるうちに端末へ落としておく。これだけで、県北区間の移動のストレスはかなり減ります。

県境〜いわき方面と、楽天モバイルが常磐線でつながらないとき

大津港を過ぎて福島県に入り、勿来、植田、泉といわき方面へ向かう区間も、山際を縫うように走るため事情は北茨城と大きく変わりません。県境をまたぐ前後は、どのキャリアでも通信品質が揺れやすいエリアです。

ここで注意しておきたいのが楽天モバイルです。楽天モバイルはこれまで、自社エリア外をau回線(パートナー回線)で補ってきましたが、この仕組みは自社基地局の整備が進んだ地域から順次終了していく方針が案内されています。都市部では自社回線の整備が進んでいるため影響は限定的ですが、常磐線の県北のように山影とトンネルが連続する区間では、以前よりつながり方が変わったと感じる場面が出てくる可能性があります。最新のエリア状況は楽天モバイルの公式サイトのエリアマップで、自分がよく乗る区間を確認しておくと安心です。

県北を定期的に移動する方の備え方としては、次のような選択肢があります。

  • デュアルSIM(1台のスマホに2回線)にして、山側に強い回線をサブで持っておく

  • 通話が切れて困る場面が多いなら、Wi-Fi経由で通話できる設定(Wi-Fi通話)を自宅や職場でオンにしておく

  • 通勤で毎日乗るなら、区間ごとの相性を常磐線・つくばエクスプレスのキャリア比較で確認してから乗り換え先を検討する

なお、これから楽天モバイルを試してみたいという方は、楽天従業員からの紹介キャンペーンを経由すると、他社からの乗り換えで最大14,000ポイント、新規契約で最大11,000ポイントなどの特典が用意されています。適用条件や特典内容は変更されることがあるため、申し込み前に必ずキャンペーンページで最新の条件をご確認ください。

常磐線に乗る前にやっておく電波対策まとめ

最後に、水戸以北に乗る前の準備を、かかる時間の目安つきで整理します。電波が悪い区間では、乗車後の対処より乗車前の準備のほうが効きます。

  • オフライン地図の保存(2〜3分):地図アプリで目的地周辺をあらかじめダウンロードしておくと、圏外でも現在地と経路が確認できます

  • 動画・音楽・記事の事前ダウンロード(5分程度):日立以北は細切れの通信になりがちなので、ストリーミング前提の使い方は避けます

  • 5Gオート設定の見直し(1分):5Gと4Gの切り替えが頻繁に起きて不安定なときは、設定から5Gをオフにして4G固定にすると、かえって安定することがあります

  • 乗車券・特急券のスクリーンショット(30秒):QRコードや予約画面は、圏外だと表示できないことがあります

それでも圏外から復帰しなくなったときは、機内モードを10秒ほどオンにしてからオフに戻してください。これで電波を一から探し直すので、多くの場合は復帰します。改善しない場合は端末の再起動です。車内でできる応急処置や、日常的に効く設定は電車で電波が悪いときの設定と対処法にまとめています。

まとめ

常磐線の水戸〜いわき間で電波が悪くなるポイントは、大きく3つに整理できます。水戸・勝田は混雑由来の遅さ、東海〜日立は山と海に挟まれた地形と切り通し、そして日立〜大津港はトンネルと山影の連続です。原因が違えば対処も変わり、混雑なら待てば改善しますが、地形が原因の区間は待っても変わりません。

県北は列車の本数も限られるため、乗る前の数分の準備がそのまま快適さにつながります。オフライン保存と設定の見直しを済ませてから乗り込めば、トンネルの多い区間でも慌てずに過ごせるはずです。


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