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常磐線の電波が悪いのはどこ?取手〜土浦で切れる駅間と原因を整理

9月11日
読了時間: 8分

常磐線で毎日通勤・通学していると、「またここで止まった」と感じる場所がだいたい決まってくるものです。特に取手から土浦にかけての区間は、県南の通勤の主戦場でありながら、常磐線の電波の悪さを実感しやすいエリアでもあります。この記事では、どの駅を過ぎたあたりで何が起きているのかを駅間単位で整理し、それぞれの原因と今日から使える対策までをまとめました。漠然と「常磐線は電波が悪い」で終わらせず、自分の乗車区間に当てはめて読んでみてください。

目次

取手〜土浦で「電波が悪い」と感じる症状の出方

まず、通勤中に多くの方が体感している症状を整理しておきます。取手〜土浦で起きやすいのは、完全な圏外というより「つながっているのに進まない」タイプの詰まりです。

  • 送信ボタンを押したメッセージにいつまでも送信中の表示が残る

  • 動画やラジオアプリの再生が数秒ごとに止まり、読み込みの輪が回り続ける

  • 乗換案内や地図アプリを開いても白い画面のまま地図タイルが表示されない

  • Webページを開くと最初の文字だけ出て画像が抜け落ちる

  • 通話中に相手の声が途切れる、あるいは通話が切断される

体感としては、取手を出て利根川を渡るあたりで一度目の詰まり、藤代から牛久にかけての田園部で断続的な途切れ、そしてひたち野うしくから土浦にかけては朝の時間帯だけ極端に遅くなる、という三段構えになりやすいのが特徴です。原因がそれぞれ違うため、対策も区間ごとに変わってきます。

取手〜藤代:交直切替と利根川橋梁が重なる難所

常磐線は取手と藤代のあいだで、直流電化区間から交流電化区間へ切り替わります。いわゆるデッドセクションと呼ばれる区間で、ここでは一瞬架線からの電力供給が途切れ、車内の照明が落ちたり、一部のコンセントや空調が止まったりします。この切り替わり自体がスマホの電波を直接消すわけではありませんが、車内設備の瞬断とほぼ同じタイミングで通信が詰まるため、体感として強く印象に残る場所になっています。

より実質的な要因は、この区間が利根川の橋梁とほぼ重なっていることです。川の上は当然ながら建物も基地局も置けません。線路の両側に広い川面が広がり、周囲の基地局から距離が開くうえ、遮るもののない開けた場所では複数の基地局の電波が同じくらいの強さで届いてしまい、端末がどこにつなぐか迷いやすくなります。加えて列車は川を渡る区間で速度を落とさないため、短時間で接続先を切り替える必要が生じます。

  • 電力の瞬断による車内設備の停止(体感としての「切れた感」を強める)

  • 川の上で基地局から遠ざかり、電波が弱くなる

  • 遮蔽物がなく複数基地局の電波が競合して接続が不安定になる

  • 高速走行のまま通過するため接続切り替えが間に合わない

つまり、取手〜藤代は複数の悪条件がちょうど同じ場所で重なっているため、県南でもっとも詰まりやすい駅間になっています。ここは対策で完全に解消できる場所ではないので、後述するように「通過前に必要なものを読み込んでおく」発想に切り替えるのが現実的です。常磐線全体でどこが弱いのかは常磐線の区間別の電波状況でも整理しているので、水戸方面まで乗る方はあわせて確認してみてください。

藤代〜佐貫(龍ケ崎市)〜牛久:田園区間のハンドオーバー

藤代を過ぎると、車窓は一気に田園風景に変わります。龍ケ崎市駅(旧・佐貫駅)から牛久にかけては住宅が線路沿いにまとまっている一方で、少し離れると田畑が広がり、基地局同士の間隔が都心部よりも広くなります。

スマホは移動しながら、より条件のよい基地局へ接続先を渡り歩いています。この切り替えをハンドオーバーと呼びます。基地局が密に並ぶ市街地なら切り替えは短時間で済みますが、間隔が広い区間では、次の基地局の電波を十分に捉えるまでに時間がかかり、その間だけ通信が滞ります。快速電車がこの区間を高速で走り抜けることで切り替えの回数と速度が増し、数秒単位の途切れが繰り返される、という仕組みです。

この途切れは短いので、メッセージの送受信程度なら気づかないこともあります。一方で、動画やビデオ会議のように途切れない接続を前提とするアプリでは、そのたびに画質が落ちたり再接続が入ったりして体感が悪化します。走行中の電波が切れる仕組みそのものについては走行中にパケットが詰まる理由の解説記事で詳しく扱っています。

牛久〜ひたち野うしく〜荒川沖〜土浦:朝ラッシュの輻輳

牛久からひたち野うしく、荒川沖を経て土浦までは、宅地開発が進み人口が増えているエリアです。ここで起きやすいのは、基地局が遠いことによる弱電界ではなく、同じ基地局に人が集中することで起きる輻輳(ふくそう)型の詰まりです。

基地局が同時にさばける通信量には上限があります。朝の通勤時間帯には、満員の列車に乗った数百人分のスマホが、駅周辺の限られた基地局に一斉につながります。さらにホームで待つ人、駅前の道路を走る車の中の人も同じ基地局を使っています。電波表示のアンテナは3本立っているのに、ページがまったく開かないという状況は、たいていこの輻輳が原因です。

  • 平日朝7時台〜8時台:もっとも遅くなりやすい。上り列車が混み合う時間帯

  • 日中(10時〜15時):同じ区間でも体感がかなり良くなる

  • 夕方18時台〜19時台:帰宅ラッシュで再び遅くなるが、朝ほど一斉ではない

  • 土日:花火大会やイベント時を除けば安定しやすい

同じ場所を通っているのに日によって体感が違う、という方は時間帯を思い出してみてください。時間帯ごとの詰まり方の違いはラッシュ時の電波の詰まり方でも掘り下げています。

キャリア別に見た取手〜土浦の傾向

どの通信会社を使っているかによって、この区間の体感は変わります。ここでは一般的な傾向として整理します。

  • ドコモ・au・ソフトバンクの3社は、いずれもプラチナバンドと呼ばれる遠くまで届きやすい周波数帯を持っており、田園部で基地局から距離が開く藤代〜牛久のような区間では比較的粘りやすい傾向があります。ただし朝ラッシュの輻輳は利用者が多いキャリアほど起きやすく、混雑時間帯の速度低下は3社とも避けられません。

  • 楽天モバイルは、以前は自社エリア外でau回線を使うパートナー回線に頼る場面がありましたが、現在は自社基地局の整備が進んでいます。県南の駅周辺は整備が進んでいる一方、駅から離れた田園区間や川の上のように基地局が置きにくい場所では、他社より先に弱くなる場面が残ります。プラチナバンドの運用も始まっており、状況は年単位で変わっているため、以前つながらなかった記憶だけで判断しないほうがよいでしょう。

通勤ルートが決まっている方は、実際に自分が毎日通る区間で試すのが確実です。4社の傾向をもう少し細かく比べたい方は常磐線・TXのキャリア比較を参考にしてください。なお楽天モバイルを新たに検討する場合、紹介経由の申し込みで最大14,000ポイント程度が還元されるキャンペーンが用意されていることがあります。特典の金額や条件は変更されることがあるため、申し込み前に必ずキャンペーンページで最新の内容を確認してください。料金プランやエリアマップそのものは楽天モバイルの公式サイトで確認できます。

今日からできる取手〜土浦の対策

電波の状況そのものを個人で変えることはできませんが、詰まる場所と時間が分かっていれば、準備で体感はかなり改善できます。

  • 乗車前にダウンロードしておく:取手駅や土浦駅のホームで待っている間に、音楽・動画・ニュース記事・地図データをまとめて端末に落としておきます。利根川橋梁と田園区間はこれだけでほぼ気にならなくなります。

  • 5G優先をやめて4Gに固定する:5Gは高速ですが電波の届く範囲が狭く、区間によっては5Gと4Gのあいだで切り替えが繰り返されて不安定になることがあります。設定から4G(LTE)優先に変えると安定する場合があります。

  • 完全に固まったら機内モードを10秒ほどオンにしてオフに戻す:接続先の基地局をつかみ直せます。ただし列車が詰まりやすい区間を走っている最中にやると、かえって復帰に時間がかかります。駅に停車したタイミングで行うのが効果的です。

  • 通話はWi-Fi通話(VoWiFi)を活用する:駅や車内で使えるWi-Fiに接続できる環境なら、電波が弱い場所でも通話品質が保たれることがあります。対応機種と設定が必要なので、事前に確認しておきましょう。

  • 大きなファイルの送受信は駅停車中に済ませる:荒川沖や土浦のホームに停まっている数十秒のあいだのほうが、走行中よりも安定します。

設定面の対策をもう少し詳しく知りたい方は電車内の電波対策と設定まとめにも具体的な手順を載せています。

まとめ

取手〜土浦の電波の悪さは、ひとつの原因ではなく区間ごとに違う理由で起きています。取手〜藤代は交直切替と利根川橋梁が重なる構造的な難所、藤代〜牛久は基地局間隔が広い田園部でのハンドオーバー、牛久〜土浦は朝ラッシュの輻輳。この三つを押さえておけば、なぜここで止まるのかが説明できるようになります。

毎日同じ区間を乗る方ほど、乗る前の数十秒の準備が体感を一番変えます。ホームで待つあいだに必要なものを読み込んでおく習慣をつけるだけで、通勤中のストレスはかなり減るはずです。


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