
常磐線の電波が悪いのはなぜ?区間別の圏外ポイントと通勤中にできる対策【2026年最新】
- 8月13日
- 読了時間: 7分
朝の常磐線で動画が止まる、SNSの画像がいつまでも読み込まれない、通話が途切れる——常磐線の電波が悪いと感じている方はとても多いです。地下鉄でもないのに、なぜ切れてしまうのでしょうか。この記事では、常磐線で電波が悪くなる3つの理由と、区間ごとの弱点、通勤中にすぐ試せる対策を、上野方面から水戸・勝田以北まで順番に整理します。ご自身の乗車区間の見出しから読み進めていただいて構いません。
目次
常磐線の電波が悪いのはなぜ?理由は大きく3つ
結論から言うと、常磐線で通信が不安定になる原因はほぼ次の3つに集約されます。
高速走行によるハンドオーバーの多発:電車が走ると、スマホは次々と別の基地局へ接続先を切り替えます。この切り替えを「ハンドオーバー」と呼びます。時速100km前後で走る区間では切り替えが短時間に何度も起き、そのたびに通信が一瞬途切れたり、読み込みが止まったりします。
車体と線路構造による遮蔽:鉄道車両は金属の箱で、窓ガラスにも熱線を反射する加工が施されていることがあります。さらに常磐線には切り通し(線路の両側が高く削られた地形)や高架下、橋梁の桁など、電波をさえぎる構造が点在します。
同じ車両内での同時接続による輻輳:ラッシュ時は1両に大勢が乗り、その全員がほぼ同じ基地局につながります。基地局から見れば一点に負荷が集中するため、アンテナは3本立っているのに遅い、という状態が起こります。
=電波が「弱い」のではなく「切り替えが忙しい」「混んでいる」ことが原因のケースが多いというのが、常磐線のわかりにくいところです。だからこそ、電波の強さを気にするより、後述する設定変更や先読みのほうが効果を体感しやすくなります。
区間別に見る常磐線の圏外・低速ポイント
同じ常磐線でも、都心側と県北側では「悪さの種類」がまったく違います。ここでは、速度が落ちる・一瞬切れるだけなのか、完全に圏外になり得るのかを区別して見ていきます。
上野〜北千住〜取手:混雑による輻輳型
この区間は基地局の数が多く、圏外になることはまずありません。それでも遅く感じるのは、ほぼ純粋に混雑(輻輳)が理由です。上野駅や北千住駅は乗り換え客が集中し、ホームと車内の両方で同じ基地局を大勢が使います。松戸・柏あたりの快速通過中も、速度が出るぶんハンドオーバーが重なります。
体感としては「圏外になる」より「動画の画質が落ちる」「送信中のまま止まる」という形で現れます。
取手〜土浦:利根川橋梁と田園部
取手を過ぎて利根川を渡るあたりから、景色が開けると同時に基地局の間隔も広がります。橋梁上は周囲に建物がなく、遠くの基地局を弱い電波でつかむ形になりやすい場所です。藤代・佐貫(龍ケ崎市)・牛久・ひたち野うしく周辺の田園地帯も、住宅地に比べて基地局密度が下がります。
ここは完全な圏外というより、4Gの遅い状態に落ちやすく、電波表示が上下に揺れる区間だと考えてください。
石岡〜友部:丘陵と切り通し
常磐線でとくに「急に切れた」と言われやすいのがこのあたりです。石岡から羽鳥、岩間、友部にかけては丘陵地を抜けるため、切り通しや築堤で視界がふさがれる箇所が続きます。周囲の山側に電波がさえぎられると、短時間ですが実際に圏外表示になることもあります。
数十秒で復帰することが多いので、動画を見るなら石岡到着前にバッファを進めておくと切れ目を感じにくくなります。
水戸〜勝田以北:人口が少なく圏外化しやすい
水戸・勝田までは市街地なので比較的安定しますが、その先の東海・大甕・日立方面、さらに高萩・磯原・大津港へ向かうにつれて、人口の少ないエリアと山側を通る区間が増えます。海沿いに出る場所では逆に電波が飛びやすいこともあり、良し悪しが数分単位で入れ替わるのが特徴です。
いわき方面まで乗り通す場合は、常磐線の中でもこの区間がもっとも圏外を経験しやすいと考えて、乗車前の準備をしておくと安心です。
特急停車駅の前後:減速・加速の切れ目
特急ひたち・ときわで移動していると、駅に近づいて減速するタイミングで急に通信が回復し、発車して加速するとまた不安定になる、という経験をした方も多いはずです。停車中は接続先が固定されるため安定し、加速中はハンドオーバーが連続するためです。大きなファイルの送受信は、停車時間に合わせて始めると成功しやすくなります。
キャリア別の傾向と楽天モバイルの2026年の注意点
ドコモ・au・ソフトバンクの3社は、常磐線沿線でも主要駅と市街地をおおむねカバーしており、都市部では大きな差を感じにくいのが実情です。差が出やすいのは取手以北の田園部や、水戸以北の山側で、どの会社が強いかは同じ区間でも場所によって入れ替わります。「この会社が常に有利」と言い切れるものではないと考えておくのが現実的です。
楽天モバイルについては、常磐線で使ううえで2026年ならではの事情があります。ひとつは、遠くまで届きやすい低い周波数帯(いわゆるプラチナバンド)の整備がまだ拡大の途中であること。もうひとつは、電波が届かない場所を補ってきたパートナー回線(au回線のローミング)が2026年9月に原則として終了する予定であることです。これにより、取手以北の田園部や水戸以北など、これまでローミングで支えられていた場所では体感が変わる可能性があります。詳しくは楽天モバイルのパートナー回線終了と茨城のチェックリストにまとめていますので、該当する方は乗車区間を照らし合わせてみてください。
自分の乗車区間がどう表示されているかは、楽天モバイルの公式サイトのエリアマップで確認できます。そのうえで新たに契約を検討する場合は、楽天従業員からの紹介キャンペーンを経由すると乗り換えで最大14,000ポイントなどの特典が用意されています。条件や金額は変更されることがあるため、最新の内容は必ずキャンペーンページでご確認ください。
通勤中にできる常磐線の電波対策
ここからは、乗車中でもすぐ実行できる順に並べます。上から試すのがおすすめです。
5Gを一時的にオフにして4Gで固定する:5Gと4Gの間を行き来する切り替えが減り、かえって安定することがあります。設定の「モバイルネットワーク」→「音声通話とデータ」などから変更できます。
機内モードを10秒ほどオンにしてオフに戻す:弱い基地局につかまったままの状態をリセットし、近くの基地局をつかみ直せます。切れたときの第一手として覚えておくと便利です。
乗車前にオフラインで先読みしておく:音楽・動画・地図・電子書籍は、駅のWi-Fiや自宅で事前ダウンロードしておけば圏外区間でも困りません。石岡〜友部や水戸以北を通る方はとくに効果的です。
混雑した車両・扉付近を避ける:人の密度が下がるだけで体感速度が変わることがあります。車両の端寄りや、窓際に立てる位置が有利です。
デュアルSIMで回線を切り替える:2回線を使い分けられる端末なら、切れやすい区間で副回線に切り替えるという手も使えます。
一番効くのは「切れる前に読み込んでおく」という単純な対策です。設定の細かい手順は電車で電波が悪いときの設定対策で画面ごとに解説しています。
よくある質問
トンネルもないのに、なぜ切れるのですか:原因は主にハンドオーバーの多発と切り通し・築堤による遮蔽です。石岡〜友部のように地形で視界がふさがれる区間では、トンネルがなくても短時間の圏外が起こり得ます。
特急ひたち・ときわでも同じですか:基本的な原理は同じですが、走行速度が高いぶんハンドオーバーの頻度が上がります。停車駅の前後で通信が回復しやすいので、そのタイミングを狙うと快適です。
車内にWi-Fiはありますか:車両や列車によって整備状況が異なり、常磐線の普通列車すべてで使えるわけではありません。あてにせず、モバイル回線と事前ダウンロードを前提に準備しておくのが安全です。
つくばエクスプレスと比べてどちらが繋がりやすいですか:つくばエクスプレスは地下区間と高速走行という別の課題を抱えており、単純な優劣はつけにくいです。両路線の違いは電車内で電波が悪くなる理由と対策の総合ガイドで比較しています。
まとめ
常磐線で電波が悪くなるのは、高速走行によるハンドオーバー、車体と線路構造による遮蔽、車内の混雑という3つが重なるためです。上野〜取手は混雑型、取手〜土浦は基地局間隔、石岡〜友部は地形、水戸以北は人口密度と、区間によって理由が変わります。
自分が毎日乗る区間の弱点を把握し、5Gの設定と乗車前の先読みという2つを習慣にするだけで、通勤時間のストレスはかなり減らせます。楽天モバイルを利用中の方は、2026年9月のパートナー回線終了も踏まえて、乗車区間のエリア状況を一度確認しておくとよいでしょう。
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